2022/3/15
笑顔でいってらっしゃい!!
卒園まで2日となりました。お家の方と子どもさんの会話から「幼稚園あと少しだよ」「お友達とお別れだよ」「寂しいね」という会話が聞こえてきます。
園長先生は、幼児期には「寂しい」「悲しい」という感情よりも「楽しい」「嬉しい」「面白い」という感情が大切なんですよ。とよくおっしゃっています。
私たちはこの言葉をとても大切にしています。そしてこの時期になると心掛けることがあります。
それは、笑顔で、一人ひとりの子どもさんを見送ることです!
私も年長児の担任だった時、涙で大切な子どもさんの名前が呼べないなんていうことのないように・・・普段と同じ笑顔で思い切りぎゅっと抱きしめてあげるのです・・・
大人の「寂しさ」や涙は子どもさんに伝わります。保育者が泣くと「先生、どうしたの?」と子どもさんも心配、不安になり一緒に泣いてしまいます。
「卒園」はみんなの成長をお祝いするとても「うれしい日」なのです・・・小学生への期待に胸を膨らませて自信をもって一歩を踏み出せるように・・・
みんなが心優しく、強く、逞しく成長したことを私たちは知っています!そして「おめでとうございます」「みんなの成長が嬉しいです」「楽しい思い出がいっぱいできたね」「一人ひとり成長したね」「みんなのことが大好きです」「みんなの心はずっとつながっているんですよ」「みんなだったら大丈夫!」「笑顔でいってらっしゃい」とたくさんのプラスの言葉でお見送りをします。「さようなら」「お別れ」ではないのです。これからまた子どもさん達は未来へ向かって新しい一歩を踏み出すのです。それを笑顔で応援したいと思っています。
そして、もう一つ伝えていることは、みんなは一人で大きくなったのではありません。お父さん、お母さん、他にも周りのたくさんの方に支えられてここまで成長したのだということ・・・。周りにはどんな人がいるでしょう・・・毎日給食を作って下さった給食先生、課外レッスンの先生、園外保育でお世話になった方、地域の方々、お友達・・・他にもたくさんの方々との関わりがありました。本当にありがとうございます。子どもさんの心の中の“感謝”の気持ちを見守ります。
くたに幼稚園はオープン保育です。担任だけではなく、園長先生をはじめ、保育者全員が一人ひとりを見守っています。
年長児担任の時に卒園の前、個別にお言葉をいただくことがありました。しかし、年長児の担任はたまたま、幼稚園生活最後の年を受け持たせていただいただけで、これまで担任を受け持った保育者、フリーの保育者・・・子どもさんたちは本当にたくさんたくさんの人達と関わりながら大きくなりました。周りの方の援助や助言がなかったら私を含め一人では子どもさん達の保育を行い、小学校へ送り出すことはできなかったと思っています。だから私は保護者の方からの感謝の言葉は園長先生をはじめ、すべての職員への言葉として受け止め、職員全員へ伝えていました。
くたに幼稚園の職員は本当に一人ひとりのことが大好きで、時に厳しく時に優しく!愛情いっぱいです!だから、本当のことを言えば、嬉しいだけではなく、ずっと一緒にいたい気持ちもあります・・・だけど最後まで明るく元気に見守ること!最後まで子どもさんの心を育てることが、私たちの使命だと思っています。何より子どもさんたちの笑った顔が一番好きなのです!ですから、お家の方も一緒にプラスの言葉かけをしていきましょう!そして、お家でも成長したことがこんなにも嬉しいのだとたくさんたくさん伝えてあげて下さい。
卒園まであと少し・・・ではなく、一緒に卒園の日を楽しみにしましょう!
鶴原