2023/8/28
成長(9)~ひまわりties夢~
テラスでアイスクリームを食べながら、誰とはなくお泊り保育が楽しかったとお話が始まりました。
ゆったりとした時間の中でみんなに経験してほしかったこと、感じてほしかったことはたっぷり詰まった2日間でした。
ひまわりties夢の大きなテーマは絆と夢です。副園長先生はいつも「自分のこともできる、お友達(周りの人)のこともできる人になれるように・・・」と言っています。このできるは、行う、行えるだけでなく大事にする、大事にしてあげる、考える、考えてあげるといった行動や思いやりが含まれています。寝食を共にしたこのお泊り保育でそれをいろんなところで感じることができました。自分が待つ、友達を待ってあげる、自分から手伝う、誰かを手伝ってあげる、自分が気を付ける、友達に教えてあげる・・・。
食事の時、故意ではなくスープがこぼれ、お友達のナフキンやお箸ケースが濡れてしまうことがありました。あっ!と思うのはみんな一緒でしたが、きっとこんな時は本人が一番焦り、慌てると思います。でもそのチームのお友達はすぐに協力し、台布巾を取りに行ったり、テーブルの上を片付けたり、ナフキンやケースが濡れたお友達は「洗えば大丈夫よ!」「干したらすぐに乾くよ!」と声を掛け、起きたことを責めたり、文句を言うのではなく、どうすればいいかや解決策を探し、前に進んでいました。もしかしたら人は誰かや何かのせいにして、ずっと起きてしまったことばかり気にし、前のことを言い、立ち止まってしまう、かもしれません。でも、2日間年長さんたちと一緒に過ごす中ではそれがなく、自分で!自分が!のタイミングや主張も調和がとれていて集団生活の中で身に付いているんだと感動しました。
誰でも失敗やうっかり、格好悪いんじゃないかな・・・と思うことはあります。でもこれも経験しないと分かりませんし、経験してこそもっと分かることもあります。小さな頃は大胆で何も考えずにしていたことも、成長と共にはずかしいという感情が芽生えなかなか自信を持って!積極的に!とはいかないことがあります。これは失敗だけではなく、してあげたいのに、言いたいのにという場面でも起こりうることです。このやりとりで、こぼしたお友達はこれから気をつけなくちゃと思ったでしょうし、こういう場面に出あった時には逆に今度は手伝ったり声を掛けてあげたりできると感じました。
たった一晩でしたが帰って来た子どもさんの姿をちょっぴりたくましく、頼もしく感じられたのではないでしょうか。
私たちにとっても、とても楽しい学びあるお泊り保育となりました。保護者の皆様のご理解ご協力に感謝いたします。ありがとうございました。