サツマイモには、「十三里(じゅうさんり)」の別名があります。栗の味に似ていることから、京都では、栗(九里)に近い「八里半」と言われていました。これを受けて、江戸の焼き芋屋が「栗(九里)+より(四里)うまい=十三里」と言い始めたのが始まりの言葉遊びです。また、江戸からサツマイモの名産地である川越(現在の埼玉)までの距離が丁度十三里です。
童謡『赤とんぼ』
3番.十五で姐やは 嫁に行き 『お里のたより』も 絶えはてた
「里」は生まれ育った場所や家。よその土地で暮らしている人がふるさとを懐かしく思い出すのを「里心がつく」と言います。田んぼと土を重ねた形です。村里や山里は、田んぼが広がり土の香りがする場所。都会にはない自然があふれています。
昔は道のりを測る単位として「里」が使われました。一里は約4kmです。
サツマイモは繁殖能力が高いうえに、痩せた土地でも育つため、初心者でも比較的育て易く、江戸時代以降の飢餓食としても用いられていました。また、でんぷんが豊富で、ビタミンCや食物繊維を多く含みます。整腸、緩下作用、強壮作用、肺がん予防などの効果があります。
例)●しもやけ…サツマイモをすりおろして患部に塗る。
●魚の骨など異物の誤飲…ふかしイモ、又は焼きイモをあまり噛まないでたくさん食べる。
●二日酔いからくる吐き気・下痢…イモ粥にして熱いうちに食べる。
皮についても注目してみましょう。
便通を促すヤラピンは、皮の内側に多く、カルシウムは肉質部分の5倍など、栄養成分の多くが皮周辺に集中しています。又、気になるオナラを抑える働きもあり、皮ごと食べるのがお勧めです。
※ヤラピンとは…生のサツマイモを輪切りにすると出てくる白い汁のこと。加熱しても栄養成分は失われない。
〇サツマイモレシピ
『サツマイモのおかか和え』
<材料>
サツマイモ…200g、厚揚げ…1枚、削りかつお…2.5g、しょうゆ…大さじ0.5
①サツマイモは皮付きのまま1.5cm~2cmの角切りにし、水にさらしてあく抜きをする。
②水からゆでてやわらかくなったら湯をきる。
③厚揚げは焼き網かオーブントースターで両面をカリッと焼いて1.5cm~2cmに切る。
④サツマイモと厚揚げを合わせ、削りかつおとしょうゆを加えて和える。
くたに幼稚園では、大人になっても役立つ教育に重視して子どもさんがあそびながら学ぶよう機会均等に調和教育を行っています。
園長 西田昌幸