平成24年2月15日(水)。年長児は、江南荘の交流会に参加させていただきました。女の子は、おゆうぎ会で魅了した”さくらさくら”を、男の子は堂々と感動を伝えた”ソーラン節”を披露しました。
おゆうぎ会とは違うステージで踊れることを、お友達は楽しみにしていたようで、「どんなステージなんかな?」「おゆうぎ会の時より高いんかな?」とわくわくしている様子がすごく伝わってきました。そして何より、たくさんのおじいさん、おばあさんと会えることを心待ちにしていたようで、「運動会の時に会ったおじいちゃんかな~?」「また見てくれるん?(運動会のダンスと今回)みんな優しいね!」と前日から嬉しそうでした。
朝、衣装に着替えて、バスに乗り江南荘へ向かいました。「もう着いた!」と、ご近所の江南荘へはあっという間に到着です。お借りした楽屋で衣装を整え、ホールへ移動する途中、「ちょっと胸がドキドキしだした。」と胸を押さえて微笑んでいたお友達の姿は、可愛らしくとても印象的でした。廊下ですれ違ったおばあさんへ「おはようございます!」と元気にご挨拶をし、ホールへ到着すると、たくさんのおじいさんおばあさんに圧倒され緊張が増しているようでした。女の子は2段階段があるステージへ移動し、2段に分かれて踊りを披露する予定でしたが、おじいさん、おばあさんのご要望に応じて1番上の段のみで踊ることになりました。練習とは違う位置での本番となりましたが、お友達は変わらず楽しんで美しい舞を披露することができました。「かわいいね~。」と言う声や、さくらさくらの曲に合わせての歌声も聞こえ、おゆうぎ会以上の声援がもらえたような気がしました。また、男の子もおじいさん、おばあさんの隣で一緒に正面から見ることができ、楽しそうでした。
男の子のソーラン節の時は、リズムに合わせて手拍子をしていただき、男の子もいつも以上に張り切って踊ることができました。いつもは女の子も一緒に踊っているソーラン節ですが、今回は男の子一色のソーラン節で、より堂々としたかっこいい姿を見ることができました。「迫力がるね~。」「衣装が似合うね~。」との声が聞こえ、私もお友達同様嬉しくなり、思わず口元が緩みました。
とても大きな拍手をもらい、最後には「また来てね~。」「運動会きてね~。」「ありがとう~。」とお友達の元気に負けないぐらい元気なおじいさん、おばあさんが言葉のプレゼントをくれました。お友達も「元気でね~。」「また来るね~。」と緊張の糸もほどけ、元気な声で言葉を返していました。『また来たい。』『また来てほしい。』というお互いの気持ちが、すごく温かいなと感じた瞬間でした。
バスに乗る前も、一人のおばあさんがずっとお見送りをして下さいました。目に涙を浮かべながらお見送りをしてくださる姿は、私にはもちろんのこと、お友達の心にも深く刻まれているようでした。帰園し、感想を聞いてみると、「最後のおばあちゃんが泣いていました。」と言うお友達がいました。「どうして泣いていたのかな?」と尋ねてみると、「バイバイするけん、寂しかったんやと思う。」とおばあさんの気持ちを汲み取っていました。離れるのが寂しくて泣いてしまったということ。それは決して嫌な気持ちになったわけではなく、お友達に会えたことが嬉しいから、お友達のダンスが素敵だったから、そういう気持ちになったのだということ、そんな温かい気持ちを知ることができたようです。
また、「さくらさくらを踊った後、あばあちゃんの隣にいったら、上手やったよ!もう1回踊って!って言われて嬉しかったです。」という感想を一人の女の子が発表してくれました。江南荘へ行って、”おじいさん、おばあさんに元気なパワーをあげる”というねらいがあり、今回そのねらいが達成できたなと、私の目には映りました。しかし、逆にお友達もパワーをもらってたのだなということを、この感想を聞いて私は強く感じました。パワーをあげて、パワーをもらって、1時間もない短い時間の中での一時でしたが、本当に良い経験ができたと思います。『おじいちゃん、おばあちゃん、また会いに行くね!』