10月22日(水)に江南荘で運動会がありました。直前までお天気が危ぶまれましたが、子供さんたちの「おじいちゃん、おばあちゃんの前でダンス見せるんよね?」「まだ行かんの?」「ドキドキする~!」「でも、もう完璧よね!」とやる気と元気のパワーが天に届いたのか、運動会が開催されることになりました。
江南荘に着くと、子どもさん達もおじいさん、おばあさんの隣で一緒に応援したり、年長さんは「なんてお名前ですか?」「好きな色はなんですか?」「好きな食べ物はなんですか?」と普段なかなか接することのない機会を大切に、会話を楽しむ姿がありました。すずらんホームさんは、お膝に座らせて頂いた子どもさん達もいました。初めは慣れないということもあり、少し泣いてしまう子もいましたが、触れあっていくうちに、自分からおじいさんおばあさんの傍にいったり、お膝に座りたいという子どもさんも何人かいました。
年長さんと年中さんの何名かのお友達は、おじいさん、おばあさんと一緒に手を繋ぎ、吊るされたお菓子を水鉄砲で取る競技を一緒にしました。子どもさんもおじいさん、おばあさんのスピードに合わせて、手を繋ぎ移動する姿や、反対に狙う位置をお話してくれたりと、自然に会話が生まれたり、採れたときに一緒に歓喜して喜ぶ姿があちこちで見られました。
子どもさんのダンスが始まるとおじいさん、おばあさんも笑顔で手拍手をしてくれて、子どもさん達もとても楽しく、活き活きと踊りきることができました。
踊り終えた子どもさんに「可愛かったね!」「すごい上手だったね!」と声を掛けてもらい、とても嬉しかったようで、幼稚園に帰ってからも「ダンスが上手だったと言ってもらえたのがすごく嬉しかった。」と教えてくれたり「おじいさん、おばあさんがすごく優しかったんよ。」「一緒に競技に出たのが嬉しかった。」「おばあちゃんの手がとっても柔らかかったよ。」「おじいちゃんの手はゴツゴツしてました。」「ぎゅーってしてもらったのが嬉しかった~。」「お膝に乗せてもらって嬉しかった。あとふわふわだったんよ。」と一人ひとりが次から次へと、どんなことを思い、感じたのかを聞くことができました。「また行くの?」「もう一回行きたいな。」「今度はいつ行くの?」というつぶやき声が聞こえたとき、胸が熱くなり、ほのぼのとしました。
今回、江南荘さんへ行くにあたり、おじいさん、おばあさんと触れ合い、耳が聞こえにくい方がいるかもしれないから、少し大きな声で話すことや、みんなの歩く速さで手を引くと速すぎるかもしれないということなど、相手の人のことを改めて考えて行動しよう、と確認しました。自分達とおじいさん、おばあさんでは手の感触や大きさもまた違うことなど、触れ合うことで知り、心と心の絆がより深まり、美しい心、優しい心が育まれているのだなと嬉しく思いました。以上のように、たくさんのことを学び、今日のことが一人ひとりの印象記録となりました。
終了後、大雨となりました。
招いて下さり、たくさんのご準備をして下さった江南荘の方々、どうもありがとうございました。お疲れ様でした。
※平成6年から小学校では学習要項で調べる学習へ、中学校では音楽と体育が合課し創作ダンスとなり取り入れられました。
人は環境によって学び
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